株式会社リクルートマネジメントソリューションズが2021年新卒採用選考に参加した大学生ら1,407名に対して、WEB面接に対する心象や、WEB面接特有の事象と志望度・企業イメージへの影響などの調査を実施、結果を発表しています(「大学生の就職活動調査2020」2020.11.15)。
WEB面接に対して、学生がどのような意識を持っているのかを知ることは、企業の担当者としても参考になるでしょう。
◆8割以上の学生がWEB面接を経験
本選考で面接経験のある学生のうち、約81%がWEB面接を経験しています。一次、二次と選考が進むにつれ、WEB面接の経験ありと回答する学生は減少し、対面のみの比率が多くなるものの、最終面接においても60%以上がWEB面接を行っていました。
◆WEB面接のほうが好ましい理由
WEB面接のほうが好ましい理由として、自宅で受けるため、緊張せず、リラックスして臨むことができる、満員電車を避けることができ、面接開始直前まで対策ができるなど、面接にエネルギーを注げるといった「心理的側面」。
移動時間や交通費がかからない、複数の企業を同時に受けることができるといった「経済・効率的側面」。
新型コロナウイルス感染症に対する懸念といった「社会的側面」の3点に集約されています。
一方、対面面接のほうが、気持ちや雰囲気、熱意が伝わる、対面面接のほうが話しやすい、社員の人柄や雰囲気をじかに感じたい、最後までWEB面接で直接会わないのは不安である、といった対面面接のほうが好ましいとする意見も出ています。
◆WEB面接で志望度・企業イメージがアップしたこととは?
次の点がポイントとして挙げられています。
- 面接官のコミュニケーションに対する姿勢
- 迅速かつ安心感のあるトラブルシューティング
- 場づくりへの配慮
- 働く環境の様子
- 柔軟な対応
アンケート結果では、志望度がアップした出来事として、以下が挙がっており、企業としてもすぐに実践できることだと思われます。
- WEB面接であることを配慮して面接官が大きめにリアクションをしてくれた、しっかりと相槌をしてくれた。
- 回線トラブル等で面接が出来なかった場合でも、日程を再度調整してもらった、機器のトラブルは選考に影響しないと言ってもらえた。
- WEBでの面接はなかなか慣れないよね、などと緊張をほぐしてくれる言葉をかけてくれた。
- カメラの調達など大変だったでしょうと労いの言葉をかけてくれた。
- WEBでも対面でも選考基準の変化はないと言われた。
- PCのカメラを通して社内を見せてくれた。
- 面接官が自宅から面接しており、社会情勢を考慮している会社であることがわかり、安心感が得られた。
- 対面の予定だったが、県外在住の旨を伝えるとオンラインに変えてくれた。
アンケート結果からも、コロナ下の現在では、テレワークの整備やWEB面接の対応は必須のものといえるでしょう。