外国人社員の勤務態度、職務行動について改善指導はどのように実施すればよいのでしょうか。
基本的な指導方法は他の社員と変わりませんが、言語や労働慣行の違いにより指導に時間がかかる場合があります。その点を考慮に入れ、指導計画を考える必要があります。
また日本人の感覚とは異なることを理解し、改善してほしい点を明確に伝えることが重要です。
以下は日本人に対しての指導方法にも共通しますが、改善指導の手順について確認します。
1.早めの注意・指導の実施
外国人社員の職務行動で問題があると判断したときは、時間をおかずに早めに「これは~のため問題あるので、そういう行動はやめてこのようにしてください。」と注意することがポイントです。
「言わなくてもいつか気づいて改善するだろう」とその場で注意せず、上司が我慢を繰り返しても外国人社員の行動が改善されないからといって、耐えきれなくなってからいきなり厳しい注意を行うことは絶対に避けてください。
注意された本人からすれば、これまで何も言わなかったのになぜ今になって注意するのか、理解できずトラブルに発展する事態も起こり得ます。問題行動や会社が求める能力に不足していることがわかったら早いうちに注意・指導を行いましょう。
2.改善指導の手順・方法
まずは口頭で注意します。注意しても繰り返す場合は再度口頭や文書で注意するなど就業規則に沿って対応していきます。
※注意を与える際の根拠となるため、就業規則の整備が重要となります。
口頭やメールでの指導をしたので、十分改善指導を行ったと考える会社が多いのですが、メールによる指導は送信した日付は残りますが、本人が開封していないなど会社の指導を受け取っていないこともあり、改善指導をしたことの十分な証拠にならないことがあります。
改善指導の面談は必ず指導記録を作成し、外国人社員にも署名をしてもらいましょう。
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